2010年10月31日日曜日

統合失調症を患いながらもノーベル経済学賞を受賞

天才数学者ジョン・ナッシュ(ジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニア)は、統合失調症を患いながら、ラインハルト・ゼルテン、ジョン・ハーサニととも「ゲーム理論」によりノーベル経済学賞を受賞しました。彼の半生は映画『ビューティフル・マインド』で描かれてたので、ご覧になった方も多いかと思います。この映画からは、ナッシュの天才的な数学的才能とともに、統合失調症患者の苦悩をうかがい知る事ができます。

ナッシュは、幼い頃から天才的数学の才能を発揮。1958年には、29歳の若さでMIT(マサチューセッツ工科大学)の終身職員の権利を得ます。しかし同じ年、アリシア夫人の妊娠と時期をほぼ同じくして精神病に罹患。今で言う「統合失調症」と診断されました。

その後は、数学を研究する傍ら治療を続け、入退院を繰り返します。70年代になると、少しずつ回復の兆しを見せ始め、1980年代後半には統合失調症から快復したのです。

この間、ナッシュを支えたのは、1963年に離婚しながら、1970年には彼を引き取った元妻のアリシアでした。

投薬拒否、再発を繰り返しながらも、約30年かかって統合失調症克服したナッシュ。長い時間ではありますが、克服は可能だということを、彼の半生から知ることができます。



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2010年10月30日土曜日

 統合失調症の治療

統合失調症は、初期に適切な処置をすれば、かなり改善するケースが少なくありません。症状が進むと、治療しにくくなり、不治のまま生涯を終わることもあります。

 少しでも異変を感じたら精神科に相談することが早期治療のカギといえます。治療は外来治療と入院治療に分けられます。治療は薬物療法と心理療法が柱となりますが、その他の治療法も急性期か慢性期かなどに応じて適宜選択されます。いずれにしても、精神科医などの専門医に受診、相談することが望まれます。


薬物療法
 統合失調症の治療は、薬物療法を中心に行われます。服薬は統合失調症の症状を緩和し、再発の予防と再発に伴う機能低下を防ぐために重要です。

 症状が激しい急性期には、抗精神病薬は特に効果を発揮します。また、症状が消失していても予防的に服薬することがとても重要ですので、継続的な服薬ができるかどうかが予後を左右します。

 代表的な従来型の抗精神病薬には、セレネース、コントミン、ヒルナミン、PZC、インプロメン、ドグマチール(商品名)などがあります。

 主としてドーパミンという神経伝達物質に作用し、統合失調症の陽性症状に効果があるとされています。この種の薬には、錠剤や散剤の他に液剤や筋注射剤(デポ)があり、目的によって使い分けられます。

 もうひとつの種類は非定型抗精神病薬と言われるもので、リスパダール(商品名)があります。ドーパミンとセロトニンという神経伝達物質に作用します。こちらの薬には、陽性症状、陰性症状のどちらにも効果が期待されています。

 薬の効果には個人差がかなりありますので、「どの薬にするか、どの程度の量にするか、副作用の心配はないか」ということを主治医と相談していく必要があります。

 とくに統合失調症の人に投与される薬は、長期間服用する必要がありますので、副作用のことはぜひ知っておくべきでしょう。ただし、自己判断で服薬を中断したり服薬量を調整しますと、症状が悪化したり、副作用が強まることがありますので、主治医に必ず相談するようにしてください。


心理療法
 心理療法は、悩み事の相談、性格的な問題の改善というよりも、対人関係、社会生活に関する能力を改善するようなタイプの治療を行っていきます。

 心理療法は安心できるセラピストとの対話の中で、対人関係でのストレスについて話し、自分の症状について振り返り、これまでの人間関係や集団生活で思うようにいかなかった事などを自由に話していきます。

 この場合セラピストは、あまり心の傷に触れたり、感情面を刺激したりせず、支持的な態度で患者の内的世界を理解しょうと努めます。

 心理療法を進めてゆくと、患者は次第に自分自身の病気の症状や性格、対人関係などについて体験的に理解するようになり、感情表現力も身についてゆきます。他人の感情を理解する力も少しずつついてゆきます。こうしたことが徐々に服薬の遵守や再発予防につながってゆきます。

 心理療法では一般に、本人、家族、そして医師との間に協力関係を築くことを目標とします。そうすることにより、本人が自分の障害を理解してコントロールし、処方通りに抗精神病薬を服用し、障害を悪化させる可能性のあるストレスを管理する方法を学びます。

 医師と患者の間に良好な関係が築けるかどうかが、しばしば治療の成否を握る鍵となります。心理療法で症状が治まるケースもあれば、再発防止に役立つ場合もあります。

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2010年10月29日金曜日

統合失調症の再発のサインを見逃さないで

統合失調症は自覚しにくい病気で、罹病しても顕著な症状が出現しないと、長年、気がつかないまま放置してしまうこともあります。

再発の場合も同様、発症に気がつくのに、時間がかかることがままあります。さらに「治った」「回復した」と思っているので、さらに発見が遅くなる可能性もあります。

統合失調症は再発しやすく、発病初期の5~10年間は再発のリスクが高い傾向にあります。また再発を繰り返すと症状が重くなり、回復も困難になっていきます。

再発の兆候は人それぞれですが、わりと同じパターン再発することが多いといわれています。よく聞かれるパターンとしては、「眠れない」「イライラがひどくなる」「敏感になる」などがあげられます。再発のサインとしては以下のようなものがあります。

・再発のサイン

①昼夜が逆転した生活になる⇒不眠症になる、朝、なかなか起きられない。
②家の中を、そわそわ歩き回るようになる⇒落ち着きがなくなる。
③食欲不振を訴える⇒体の調子が悪い。
④わけもなくカリカリする⇒攻撃的になる。
⑤自室に引きこもる⇒ コミュニケーション能力が低下する。
⑥突然、いきいきと活発になる⇒躁うつ病のような症状がでる。
⑦発病時の体験など、心的外傷体験を語るようになる。
⑧被害妄想的な態度が見られる⇒すねたり、不満を言う。
⑨作業所やデイケアを突然やめてしまう。
⑩うつ症状になる⇒ぼーっとしたり、考え込んだりする。

上記のような症状がでたら、再発の可能性が高いといえます。



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2010年10月28日木曜日

統合失調症と自覚

もし、風邪をひいたら、自分が病気になったことがわかります。では、統合失調症になったら、なぜ自覚がないのでしょうか。

わたしたちは、他人とコミュニケーションすることができます。それによって、相手の考えを理解することができますし、自分の希望を伝えることもできます。また、コミュニケーションによる信頼関係を築くことによって、安心して暮らしていくことができます。ここでは、自覚するという行為が、とても簡単です。

ところが、統合失調症になって、はじめに障害を受けるのが、コミュニケーション部分なのです。さらに、まわりのひとたちと、共有しているものへの信頼も失われていきます。統合失調症の症状が出てくると、患者は自分の心の中を、客観的にみることができなくなってしまいます。

つまり、まわりのひとと自分をくらべることが困難になるのです。自覚するという行為は、とてもできません。自分の心でおこることがすべてになり、それを訂正することができなくなります。

統合失調症が発症しようとしているとき、心には余裕がありません。まわりはいつもと全然違った様子をしていて、人々はまるで宇宙人のようにおかしな感じがします。もしかして、世界中のひとに、宇宙人がのりうつっていると感じるかもしれません。

家族が病院へつれていこうとしても、そこで体にのりうつられてしまう、としか感じられないでしょう。病院で注射をされたら、殺されるような恐怖を味わってしまうものなのです。このように、統合失調症は自分を見失ってしまうので、病気の自覚もむずかしくなります。

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2010年10月27日水曜日

統合失調症と芸術・文化

画家、イラストレイターのルイス・ウェインは57歳で統合失調症を発したが、その後も絵を描き続け特徴的な作品を数多く残している。発症以前のウェインの絵は比較的おとなしい色彩と具象的な画調であったが、発症後には原色を帯びた色彩と抽象的な画調の作品が見られる。しかし統合失調症の患者が必ずしもこのような画調の変化を起こすわけではない。例えば晩年に統合失調症を患った高村智恵子が療養当時制作したとされる紙絵は、比較的素朴なものが多い。

数学者のジョン・ナッシュは統合失調症の発症により自らの研究を中断したが、後に克服し、ノーベル経済学賞を受賞するに至っている。ただし受賞の理由とされた論文は、発病以前に発表されたものである。

草間彌生は少女時代より統合失調症を病み、繰り返し襲う幻覚や幻聴から逃れるために、それら幻覚や幻聴を描きとめる絵を描き始めた。その後現代アートの旗手との高い評価を得て、朝日賞、紺綬褒章、フランス芸術文化勲章オフィシエ、旭日小綬章などを受けている。

詩人にして思想家のフリードリヒ・ヘルダーリンは統合失調症を発病し、その生涯を塔に幽閉されて過ごした。 この為彼の病気の彼の詩への影響が指摘されている。

アメリカのコルネット奏者のバディ・ボールデンは統合失調症の影響によりジャズ音楽のルーツを創ったと考えられている。

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2010年10月26日火曜日

うつ病克服体験記と自分

実際にうつ病になった人たちの体験記はネットや本で読むことができます。

みんな最初は「私がうつ病なんかであるはずがない!」と思っています。でも確実に病は心と体を蝕んでいるのです。放っておけばおくほど症状は進行していきます。

うつ病の人が感じる症状は様々あります。

眠っても眠っても疲れが取れない。朝起きたらもう疲れている
頭に重たい帽子をかぶったようにズーンと重たい感じが一日中続く
集中できなくて考えがまとまらない
人に会いたくない。外出したくない
手足がしびれる
特に理由もないのに悲しい気分になって涙が出る
周りの人やテレビに映っている人が楽しそうにしているのが辛く感じたり腹立たしくなったりする
何の気力もなくなり、魂が抜け出てしまったようにぼーっとする
胃腸の調子が悪い
頭痛、肩こり、腰痛、背中が痛い
などです。明らかに体に不快な症状があるので医者に行ってあらゆる検査を受けてみても、実際に体が悪いわけではないので検査結果はいつも「異常なし」で途方にくれてしまいます。

そんな中、テレビや雑誌などでうつ病について知ったり、心療内科や精神科の存在に気づいて受診し、自分がうつ病であることを認識します。病名が分かると、人間って不思議なものでちょっと安心しますよね。患者さんたちはここで自分が回復する可能性に希望を見出して少し明るくなるようです。

でも、現実はそんなに簡単にはいかず、処方された薬を飲んでもなかなか目に見えた効果も現れず、そのことで焦燥感に襲われ、不安で一杯になり、物事を悪いほうへ悪いほうへ考えて、回復がさらに遅れるという悪循環になってしまいます。そして、その悪循環が最悪な方向へ向かうと自殺を図るということになってしまうのです。

うつ病の人たちは、人に理解してもらえないことが一番辛い、と言います。ダメ人間とか、ただの怠け者などと思われ、疎外されると、耐えられないほどの孤独を感じると。分かってくれる人間が側にいないと自分への自信も失っていきます。

でも、「体験記」を書いているくらいですから、その人達は現在は回復しているのです。ではどうやってうつ病を克服したのかというと、共通しているのは、みんなある一瞬のひらめきや、ふとした出来事でうつ克服の手がかりをつかんでいる、ということです。

「自分の苦しみを人の役に立てられないか…」と考えているうちに「セラピストやカウンセラーになろう!!」という目標ができて急に元気が沸いてきたとか、自分の思いを紙に書き連ねているうちに考えがまとまってきて、心のつかえが落ちた、とかです。

体験談を読んでいると、「ああそうか、こんなきっかけもあるんだ。じゃあ私は…?」と自分を見つめさせてくれます。うつ病克服の鍵はどこに転がっているか分かりません。自分の心の中に芽生えたほんの小さな感覚が、病気回復に大きな役割を果たします。

薬を使って治療することももちろん必要でしょう。ですが、私たち人間には本来、自分で自分を癒す力があります。経験者たちの話を読んで、自分の場合と置き換えて考えてみるのも、うつ病克服の大きな一助になるかもしれませんよ。

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2010年10月21日木曜日

うつ病を抱えたままでうつを克服!?

そんなのありえない!!と思われるかもしれませんが、うつの原因となっているストレスを抱えたままでうつ病が完治することもあります。なぜなら、ストレスそのものはうつ病の原因ではなく、誘引に過ぎないからです。ストレスは多かれ少なかれ、誰もが抱えているものです。それによってうつ病になるかどうかは本人の捕らえ方次第です。

ストレスから逃れることは、確かにうつ病克服の条件にはなります。ですが、ストレスが周りにまったくなくなったからといってうつ病が治るわけではありません。また、ストレスが家族の中にあった場合など、逃れたくても逃れられないこともあるでしょう。ストレスがあってもそれと上手に付き合っていけるように、柔軟な考え方を身につける必要があります。

失敗しても「ま、いっか」と開き直ったり、悩みを誰かに相談したり、ちょっと今までと違うことをしてみるだけで大きな差が出てきます。とはいえ、うつ病の人が「今までと違うこと」に一歩踏み出すのは相当に困難なことです。そんなときはぜひ傍にいる家族や友人がサポートしてあげて下さい。「あなたは一人じゃないんだよ」と気づかせてあげてください。専門家の指導もしっかり受けながら、患者本人も周囲の人も、固定観念にがんじがらめにならないでうつ病克服に向けて進んでいきましょう。

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2010年10月20日水曜日

うつ病を克服する方法

うつ病になると、喜怒哀楽など感情の変化が乏しくなり、何もしたくなくなったり、人と関わりたくなくなったり、集中力がなくなったりします。そんな姿を見て、ただ何もせずにダラダラと時間をすごしているだけの怠け者だと思う、心無い人も少なくありません。

うつ病は決して特別な病気ではありません。男も女も、若者も年配者も、誰もがかかりうる心の病です。

最近では良い薬や治療法も開発されてきており、入院が必要なケースは少なくなってきました。

うつ病克服の第一歩は、まず心療内科や精神科などの病院に行って、正しい診断をしてもらい、適切な処置をすることです。病院での治療は抗うつ剤や抗不安薬などを使った薬物療法が中心になります。今の薬は副作用もなく、安全でよく効きますので安心してください。医師の指示通り、正しくしっかり飲むことで症状は改善し、再発の危険性もかなり減らすことができます。

次にもうひとつの治療法として、精神(心理)療法があります。平たく言うとカウンセリングです。カウンセラーに自分の不安や迷いをぶつけたり、今の気持ちを素直に話したりします。時には冗談を交えて楽しく雑談することもあります。そうしていく中で、自分を見つめなおしたり、新たな発見をしたりして心の元気回復を図っていきます。

うつ病克服にとって何よりも大切なことは、急いですぐに直そうと思わないことです。自分のペースで、ひとつひとつ丁寧に解決していくことです。

病院での治療のほかに、リハビリテーション施設もあります。定期的に通って、同じ病を持つ人と様々な活動を行う「デイケア」や地域のボランティアの会もあります。病院や市区役所で紹介してもらえますので一度尋ねてみるとよいでしょう。

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2010年10月19日火曜日

うつ病が嘘のように解消するかもしれない(?)ツボ

うつ病は心の病気です。患者さんたちはそれを治そうとカウンセリングに行ったり薬を飲んだりいろいろな方法を試します。ツボ治療もうつ病の治療法としてかなりの効果が見込めるものだと思います。

ツボは科学的には完全には解明されていませんが、ツボを刺激することによって確実に頭がスッキリしたり、気分が落ち着いたりします。保険は適用されませんが、治療費はそれほど高いものではありません。もちろん高い施設もありますが、大体1回3000円から5000円くらいが相場です。

わざわざツボの専門医院に行かなくても自分でもツボを押すことはできますからいくつか紹介しましょう。
これでうつ病の症状が少しでも改善されればいいですよね!

イライラしてなかなか寝付けないときのツボは「神庭」「印堂」です。このツボは体の中心ライン上にあり、精神の安定に重要な役割を果たしています。「印堂」は眉間の真ん中にあります。イライラしているときや、寝付けないときには、ここを押して、その後そのまま直線で上に上がって髪の生え際にあるツボ、「神庭」に向かってこすりあげると効果的です。

体は疲れているのに神経だけが妙に高ぶって眠れないときには「神門」をやさしく刺激しましょう。「神門」は耳の上部にあるくぼみです。めん棒などを使うとやりやすいです。同時に、気持ちを落ち着かせるツボ「心(しん)」も一緒に刺激すればリラックス効果が高まります。「心」は耳の中央部のくぼみです。自律神経を整えて心を落ち着かせる働きがあります。

最後にかかとの真ん中にあるツボ「失眠」です。文字通り、失った眠りを取り戻すツボです。かかとは硬いので、ペンや歯ブラシの柄の先を使うと良いでしょう。ツボにばっちりハマると、ズーンと響く感じがするのですぐに分かります。ストレスで気が高ぶって眠れないときにこのつぼを押すとよく効きます。グーをした手や、それでは疲れるなら空き瓶や軽いダンベルのようなもので少し強めにたたいたり、爪楊枝を2・30本まとめたもので刺激したりしても気持ちイイです。

つぼを押すときはぬる目のお風呂に入ってゆったりした気分で行うとさらに効果的です。薬を使うことはもちろん必要かもしれませんが、自分の体の内側から精神安定に効果的な作用をもたらしてくれるツボも、うつ病治療の一助として一度試してみてはいかがでしょう。

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2010年10月18日月曜日

総合失調症の陰性症状とうつ病との違い

統合失調症(過去には「精神分裂病」と呼ばれていたが、人格否定につながるとして2002年8月から呼称が変えられた)の陰性症状とうつ病の症状はとても似ているので区別が非常に難しいです。総合失調症の初期にはうつの症状が出ることが多く、医師でもなかなか見分けられないようです。

総合失調症には陽性症状と陰性症状があり、うつ病と似ているのは陰性のほうだけです。ですから、家族の病歴、以前に陽性症状があったか、現在陽性症状がはっきりと確認できるか、など様々なことを考慮した上でやっと、総合失調症であるかうつ病であるかを判断します。

総合失調症の主な陽性症状…急性の症状で、薬がよく効きます。

●幻覚(幻視)
●幻聴
●妄想
●焦燥感、イライラした気分
●激しく精神が興奮する、気持ちが異常に高ぶる
●奇異な格好や行動、意味のない空笑いをする
●支離滅裂な話し方、意味の分からない返答
●無意味だと思える行動を繰り返す
●攻撃的・暴力的な行動

総合失調症の主な陰性症状…感情の起伏や言葉・行動が鈍くなり、通常レベルに至らない状態

●引きこもり
●やる気がなくなり、何に対しても興味が持てなくなる
●感情の変化が少なくなる
●声の抑揚がなくなる
●表情が乏しくなる
●会話が少なく、使う単語が少なくなる
●質問に対してすぐに返答できなくなる
●自発性がなくなる
●身だしなみに気を使わなくなり、全体的にだらしなくなる
●集中力が続かない
●食欲・性欲がなくなる

うつ病は「精神病」とは違います。精神病と判断するポイントは妄想が現れるかどうかであるといえます。しかし、うつ病であっても精神病のような症状が見られる場合があり、「精神病性うつ病」または「妄想性うつ病」と呼ばれます。本人に全く自覚がなく、あまりにも強い妄想が途切れることなくずっと続くような場合には入院治療が必要になります。

総合失調症かそれともうつ病かで、もちろん治療法が違ってきます。医者でも判断が難しいくらいなのですから、素人ではまずムリです。うつ的な症状が見られた場合はできるだけ早く心療内科や精神科など専門機関を受診し、経過を見守りながら適切な対処をしていく必要があります。

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2010年10月17日日曜日

うつ病になりやすい人の性格と克服

ストレスは誰もが持っているものです。うつ病は誰もがかかりうる病気です。でもかからない人もいます。うつ病になりやすい人、というのが確実に存在します。それは正確的な要素が非常に強いです。

うつ病になりやすい人の性格は

真面目で仕事熱心
几帳面で完璧主義者で責任感が強い
頑固で融通が利かない
何もかも自分で背負い込み、人に任せられない
他人が自分をどう見ているかが気になる


「責任感が強い」ということは、任務や自分が決めたことがうまくいかなかったとき、それをすべて自分のせいだとして自分を責める傾向があることを示します。また「人に任せられない」というのは人に相談しない、ということを意味し、うつの症状で辛いのに、なかなか病院へ行こうとしません。

本来はしっかりしていて頼りがいがあって、とてもすばらしい人なのですが、ひとたびうつ病にかかると、その性格がすべて裏目に出て、病気回復を遅らせる要因になってしまうのです。自分で自分の性格を直すことは容易ではありません。そこで大切になってくるのが、家族など、傍にいる人のサポートです。

「ゆっくり、あなたのペースでいいのよ」と声をかけて落ち着かせたり、病院に行くように促したりしてあげてください。少しずつ少しずつでいいので、固く閉ざされてしまった心を開いてあげてください。

うつ病は必ず治ります。でも患者一人ではどうすることもできません。周りの協力が必ず必要です。みんなが一丸となってうつ病を克服しましょう。

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2010年10月14日木曜日

うつ病克服法

うつ病の克服の基本要素は

十分な休養
薬物療法
精神(心理)療法
周囲( 家族や会社や友人の協力
です。うつ病に対応する病院は心療内科または精神科です。「精神科」という言葉に抵抗を感じる方(特に年配の方)もいらっしゃるかもしれませんが、そんなに特別に忌み嫌うところではありません。どちらも心の病に真正面から向き合い、最善の方法を考えながら治療していく場所です。お腹が痛ければないかに行くでしょうし、歯が痛ければ歯医者さんに行くでしょう。それと同じです。心に元気がないから心療内科や精神科に行く。ただそれだけのことです。

うつ病克服には早期発見・早期治療が重要です。そのためにはとにかく病院に行くことが大切なのです。行かなければ何も始まりません。病院で処方される薬は抗うつ剤や抗不安薬です。今のものは副作用も少なく安全で、とてもよく効きます。医師の指導の下、正しく飲めば必ず効果が出ます。

心理療法はカウンセラーといろいろな話をしながら自分を見つめたり、自分の気持ちを素直に話すことで心を安定させて改善を図っていく治療法です。

薬物療法と精神療法、どちらか一方に偏ってはいけません。そのときそのときの様子を見ながら同時進行で行うのが理想的です。治療には長い時間がかかるかもしれません。その過程では様々な悩みや葛藤があるかもしれません。でも、うつ病は必ず治る病気です。「必ず治るんだ」と固く信じて治療に当たることが大切です。それは本人はもちろんのこと、傍で患者を支える家族もです。支えるはずの人が自信を失っては治るものも治らなくなってしまいます。みんなが一丸となってうつと戦うのです。

また、うつ病にかかっている時は規則正しい生活も大切です。栄養のあるものを食べても、よく効くといわれる良い薬を飲んでも、不規則な生活をしていたのでは、せっかくの栄養も成分も吸収されません。ですから夜型のダラダラした生活習慣は必ず改善してください。食事の時間を一定にするのは特に大切です。質素な食事でも決められた時間通りに食べていれば、血液循環がよくなり、肩こりや腰痛が起こらなくなります。

そして、毎日軽く体を動かしてください。気合を入れて毎朝のジョギングとかスポーツジムに通ってトレーニングとか、大げさなことはしなくていいのです。そんなことをすると、それが「義務」になってしまって、心の重荷になってしまいます。自分が心地よく、楽しめる程度のストレッチや体操、散歩などでいいのです。とにかく体を動かして、血液を体全体に循環させることが大切なのです。

うつ病の患者を診て「怠けている」「甘えている」という人がいますが、これはとんでもない間違いです。そうしてこの病気を正しく理解しない人がうつ病患者の周りを取り囲んでしまうと、患者をどんどん追い込んで、果ては自殺、、、ということになってしまうのです。

うつ病にかかったからといって、恥ずかしいことだなんて考える必要はありません。心がちょっと元気を失っているだけです。何も知らない人の言葉なんて無視して、自分が苦しいと感じたら迷わず病院に行ってください。

孤独の中、不安になっているときはすぐに答えがほしくなります。でも、急いで焦っても、自分をさらに苦しめるだけです。ゆっくり、自分のペースで答えを一つ一つ見つけていけばいいのです。それらがつながったとき、うつ病を完全に克服できるのです。自分を信じて、前を向いて進んでいきましょう。


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